加茂克也（かもかつや）

1965年福岡県生まれ。
1988年mod’s hairに所属し、ファッション誌や広告、ファッションショ ーなど国内外で活躍する。
2003年第21回毎日ファッション大賞を受賞、1983年の賞創設以来、初 めてファッションデザイナー以外での受賞となる。
2015年個人事務所「KAMO HEAD」を立ち上げ独立。
2020年逝去。
2021年作品集『KAMO HEAD』出版。
主なコレクション：JUNYA WATANABE、UNDERCOVER、CHANEL、 MINTDESIGNS、ANREALAGE　など。
主な展覧会：「加茂克也展 ‘100 HEADPIECES’」（個展/ラフォーレミ ュージアム原宿、2013 年）、「VANISHING ACT 2018 Made head for Haider Ackermann」（グループ展/ Villa Noailles（仏）、2018年）、 「KAMO HEAD 加茂克也展 KATSUYA KAMO WORKS 1996-2020」 （個展/表参道ヒルズ、2023年）など。

ファッションショーのヘッドピースが２００点

トップブランドのファッションショーで使用されるヘッドピー スは基本的に一回性のもので、一般に見る機会はほとんどありません。
本展は、モデルがショーで身につけた加茂のヘッドピース 約200点を実見できる貴重な機会です。

膨大な写真記事の紹介

加茂がヘアメイクを手がけたファッション誌の写真記事を多数 展示します。
なかには『VOGUE PARIS』や『VOGUE ITALIA』といった著名な海外 誌も含まれます。
加茂のヘアメイクの真髄を多数の美しいファッション写真に見 ることが出来ます。

立体作品のインスタレーション

プライベートで加茂が制作した箱状の立体作品約200点を、エ ントランスの吹き抜けの壁一面に展示します。
加茂の創作の原点とも言える、美意識や即興性が詰まったこれ らの作品が一堂に会する様は圧巻です。

雑誌記事

加茂は国内外のファッション誌や広告において、撮影現場でのヘアメイクも多数手がけています。
加茂の名前がクレジットされた写真記事は大量にありますが、特に気に入っていた作品を自身でポートフォリ
オにまとめていました。
本展では加茂のポートフォリオ内の記事を中心に、雑誌や広告でのヘアメイクの仕事を紹介します。
あわせて、加茂自身を紹介する雑誌記事や、加茂がヘアメイクを担当したファッションショーを紹介する海外
の新聞記事も展示し、その仕事を概観します。

立体作品

プライベートで加茂が作り続けていた立体作品約200点をご紹介します。
木箱の中に、昆虫や植物、卵の殻、雑貨といった身近なものを配置したこれらの作品には、加茂の美意
識やシュルレアリスム的な表現への傾倒が感じられます。
同時に、優れた造形を瞬時に生み出すセンスと創作技術の高さも見て取れます。

アイデアソース

加茂は日常的に、雑誌等の印刷物から気になるイメージを切り抜き、スクラップブックにコラージュしていま
した。その数は50冊を超えます。
また、創作の過程とマテリアルを記録したポラロイドブックも複数残っています。
加茂の創作活動のアイデアソースとも言えるこれらの資料もご紹介します。